こんにちは!11月も中旬になり、気温の変化で不調を訴える方も少なくないと思いますが、皆さんは大丈夫ですか?
さて、今回からは五十肩について解説していきます。
誰しもが一度は耳にしたことがあると思いますが、実際どのようなものなのか知らないと思います。
今回は五十肩の歴史からお伝えしていきますので是非最後までご覧下さい。
まず初めに知っておいて欲しいことは、五十肩という名前は正式名称ではないということです!
五十肩の本当の名前は・・・
疼痛性肩関節制動症
なんだそれって感じですよね( ・∇・)
痛みで肩の関節が動かないですよと名前が症状をそのまま表していますね。
ではなぜ正式名称があるのに五十肩という名称が広く知られているのでしょうか?
そのルーツは江戸時代にありました。
1797年に俗語やことわざなどの当時の言葉を集めた俚言集覧(りげんしゅらん)という本が発行されました。
これは言わば江戸時代の国語辞書ですね。
この俚言集覧にこのような文章が記されています。
「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、関節痛むことあり、程過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」
ここから五十肩という言葉が広まり現代まで続いているということになります。
江戸時代から仕事や環境がかなり変化しているのに、五十肩の症状があったことには自分もかなり驚きですね。
変わったのは当時は50代に多かった症状が、現代では30代からも出る人がいるということです。
なので五十肩と言っても必ずしも50歳前後の人がなるものではないのでご注意ください。
そんな疼痛性肩関節制動症なんですが、肩関節周囲炎と混同されることが多いですが、肩関節周囲炎というものは、明らかな原因がない肩関節部の痛みと運動制限のことを言うのでかなり広い定義になります。
肩関節周囲炎という大きいカテゴリーの中で、疼痛性肩関節制動症というものがあるということになります。
ではそんな五十肩(疼痛性肩関節制動症)の症状はどのようなものでしょうか?
五十肩の特徴的な症状
①強い痛み
1番わかりやすい症状が肩を動かそうとすると激痛が発生することです。
腕が上がらなかったり、シャツの袖に腕を通せなかったり、腕を後ろに回す動作が困難になります。
②夜間痛
五十肩の最も特徴的な症状がこの夜間痛になります。
夜間痛は寝ている時に痛みが増します。
従って、痛みで起きてしまい睡眠不足も生じます。
痛いし、寝れない、最悪ですよね。
③動かすと痛くない
動かすと痛いというのとは逆に動かさなければ痛みはないというのも特徴になります。
なので、痛みが強い時期はなるべく動かさないように心がけてみるのがいいでしょう。
いかがでしたか?
五十肩について意外と知らないことだらけだったと思います。
今日の内容をまとめると
五十肩という言葉は江戸時代からある。
五十肩の正式名称は疼痛性肩関節制動症。
五十肩の特徴は動かすと激痛で動かさないと痛みはない。
夜間に痛みがます。
以上になります。
次回は五十肩の種類について解説しますので、そちらもあわせてご覧下さい。
それでは本日も最後までご覧いただきありがとうございました。