こんにちは。
あなたのなりたいを叶える
加島泰斗です。
前回は【とりあえず筋トレはやめろ】
側弯症でなぜ筋トレをしない方がよいかについて解説いたしました。
厳密にいえばした方がいいのは間違いないですが、そのためには知識が必要です。
かなり重要な内容ですので、そちらもチェックしてみてください。
さて、今回は側弯症が引き起こす身体の変形【肋骨、背中の出っ張りはなぜ?】
について解説していきます。
側弯症の方は、私って『肋骨が出っ張っている』『背中がもり上がっている』と感じたことがあると思います。
それらは、肋骨の変形によるものや背骨のねじれによって作られるハンプといわれるものです。
背中のもり上がりはリブハンプといい、腰のもり上がりはランバーハンプといいます。
まず、このハンプはフラットバック(平背)が起こります。
フラットバックとは、脊柱を側方からみた際の生理的弯曲(生理的S字カーブ)が減少し、胸椎から腰椎までがまっすぐになっている状態をいいます。
〇リブハンプの形成(胸椎右凸の場合)
リブハンプの形成は、肋骨の変形が原因です。
まず、胸椎が右の弯曲し肋骨が変形します。
変形した肋骨(胸郭)は右外方に押し出され左回旋します。
左回旋した肋骨は力の行き場をなくし後方(背中)へ押し出されます。
これがリブハンプの形成です。
まとめると、
- 胸椎右に弯曲
- 右外方に肋骨が押し出される
- 胸郭が左に回旋する
- 力の行き場をなくし後方(背中)へ押し出される
- リブハンプ形成
〇ランバーハンプの形成(腰椎左凸の場合)
ランバーハンプの形成は、腰椎の肋骨突起によるものです。
まず、腰椎が左に弯曲し背骨が左回旋します。
背骨が左回旋すると、肋骨突起が後方へ押し出されます。
そうすると筋肉が肥大しランバーハンプが形成されます。
まとめると、
- 腰椎が左に弯曲し背骨が左回旋
- 肋骨突起が後方へ押し出される
- 筋肉が肥大
- ランバーハンプ形成
リブハンプもランバーハンプも前屈テストで著名に現れます。
ハンプは骨の変形や筋肉の肥大によるものです。
変形は治すことはできません。
しかし、軽減させることは可能です。
手術では脊柱をまっすぐにできますが、肋骨の変形や筋肉の肥大は軽減しません。
なので、背骨はまっすぐなのにハンプはあります。
シュロス法では、脊柱の弯曲やハンプを呼吸法により軽減させます。
リブハンプもランバーハンプも押し出されることで形成されます。
押し出されてない方は凹んでいます。
その凹みに呼吸を入れることで、凹みは凸になり、凸は凹みになります。
といっても正常に近づくだけです。
このように改善させていきます。
オペにはオペの良さがあり、保存療法には保存療法の良さがあります。
僕がすすめるのは圧倒的に保存療法で、シュロス法です。
現代の側弯症治療で世界一といえるでしょう。