医者が説明しない側弯症手術のリスク

こんにちは。

あなたのなりたいを叶える

加島泰斗です。

側弯症の方なら誰もが気になる側弯症の手術。

医者に「手術を考えたほうがいい」「早急に手術をしましょう」と言われ方は少なくないと思います。

そんな簡単に言われても、即答なんてできませんよね。

側弯症の手術はとても大掛かりな手術です。

手術を検討している方、手術をしたくない方、そんなあなたに是非読んでいただきたい内容です。

〇側弯症の手術とは

側弯症の手術は大きく分けて2種類あります。

「後方矯正固定術」と「前方矯正固定術」です。

後方矯正固定術は、若い方で3~5時間程かかります

前方矯正固定術は、若い方で4~6時間程かかります。

両方とも中年から高齢の方は2倍ほど時間がかかる場合があります。

入院日数は約10日程度です。

しかし、リハビリに6ヶ月とかなりの時間がかかります。

後方矯正固定術は、背中から脊柱を展開しそこへスクリューやフックを挿入してロッドと連結して脊柱をできるだけまっすぐにしていきます。

矯正力、固定力が強い手術です。

前方矯正固定術は、開胸や後腹膜を展開して椎骨の椎体部分を展開し、そこへスクリューを挿入しロッドと連結し脊柱をできるだけまっすぐにしていきます。

一般的に後方固定術よりは、固定範囲が短くなります。

背骨の変形に対しての固定力は強力です。

ここまでは側弯症の手術の説明になります。

これだけだと、なんだか手術をしてもいい気になります。

ここから説明することがものすごく重要になります。

【医者が説明する側弯症手術のリスク】

・術後切開部の痛み(酷い人だと一生涯痛みがあるといわれます)

・術中の大血管損傷による大出血

・骨癒合不全

・インプラントの破損、移動、変形(側弯症の手術で最も多い合併症)

・うつ病

・まれではあるが深部静脈血栓症や肺炎などの感染症

ここまでは医者が説明してくれます。

【医者が説明しない側弯症手術のリスク】

・脊柱固定術を行った脊柱や隣接する椎骨(背骨)に対する弯曲の進行

・金具を入れていることでのCT撮影不能(疾患によるオペのリスクUP)

・BNP(心臓を守るためのホルモンの異常)

 ※BNPの正式名称は脳性(B型)ナトリウム利尿ペプチドといいます。

  最初は脳で発見されたホルモンですが、現在は血圧上昇などのストレスによって

心臓から分泌されるホルモンとして知られています。

BNPそのものが血管を拡げ、尿の排出を促す作用を持っており、心臓へのストレスを和らげる生理作用を持っています。

側弯症の手術により心臓の機能が低下して負担が大きいほど多く分泌されます。

血圧を低下させ利尿を促し、さらには心臓の肥大や線維化をさせてしまう作用があります。

手術によりBNPの異常がおこると心臓疾患や尿の疾患が増える可能性があるという事です。

上記の内容が【医者が説明しない側弯症手術のリスクや合併症】です。

側弯症の手術はあくまで脊椎の固定です。

側弯症を治すものではありませんし、手術をしたからといって進行しないわけではありません。

私の院に通われている方の中にも、手術をして進行してしまった方や後悔している方がおります。

手術を全否定するわけではありませんが、殆どの場合しなくていいと私は思っています。

少し前までは、コブ角が30度を超えると手術をすすめられていました。

最新の整形外科ガイドラインでは50度以内のコブ角では、外科的対応は必要ないと変わってきています。

これはいいことですが、医者が何かできるわけではありません。

私は保存療法で側弯症を改善に導けると信じています。

現在よりももっと保存療法で改善できるように研究を重ねていきます!

今回は【医師が説明しない側弯症手術のリスク】を解説しました。

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