医者もしらない側弯症の弯曲メカニズム

こんにちは。

加島泰斗です。

毎回お伝えしていますが、ここでは他では知れない側弯症の知識や情報を発信しています。

側弯症で悩まれている方、わが子が側弯症で親として不安がある方、施術家で側弯症を学びたい方、そんな方に読んでいただけたら嬉しいです。

そんな今回は

【側弯症の弯曲メカニズム】【側弯症の腰痛・背部痛のメカニズム】

についてお伝えしていきます。

側弯症の弯曲メカニズムや痛みのメカニズムを説明しているブログやHPはほとんどありません。

今回はその説明をわかりやすくしていきます。

まずは前回の復習です。

側弯症の発症には遺伝子が関与しています。

LBX1という遺伝子が特に関わっており、この遺伝子が椎体と椎間板にある終盤軟骨を破壊し側弯症が発症します。

一般的には、側弯症になると腰痛や背部痛になりやすいといわれますが、これは嘘です。

側弯症と痛みはほとんどの場合、全く関係ありません。

60度以上の弯曲の場合は、側弯症による痛みが起こる可能性があります。

【側弯症の弯曲メカニズム】

胸椎の場合

  • 椎体が腹側に移動

胸椎の後弯が減少し生理的弯曲(生理的S字カーブ)も減少します

  • 椎体が側方に移動

一般的に多いのは右側方です

  • 椎体の回旋

右側方移動した椎体は右回旋します

この時の回旋軸は椎体の中心です

※腹側移動と側方移動は頂椎が最も大きく、回旋は頂椎が一番少ない

 頂椎とは弯曲の一番強い骨をさします

 腰椎の場合

  • 椎体が背側に移動

腰椎の前弯が減少し生理的弯曲(生理的S字カーブ)も減少します

  • 椎体が側方に移動

一般的に多いのは左側方です

  • 椎体の回旋

左側方移動した椎体は左回旋します

この時の回旋軸は椎弓の中心です

※背側移動と側方移動は頂椎が最も大きく、回旋は頂椎が一番少ない

 頂椎とは弯曲の一番強い骨をさします

この弯曲が胸椎や腰椎だけに起こる場合はシングルカーブとなり、両方に起こる場合はダブルカーブとなります。

また、胸椎から腰椎にかけて大きなシングルカーブの場合もあります。

この弯曲パターンに関しては、詳しく別の機会にお伝えいたします。

冒頭でもお伝えしましたが、側弯症は遺伝子により起こります。

遺伝子によって弯曲してしまっているため、弯曲している状態が正常といえるかもしれません。

この状態では、基本的に痛みや痺れといった症状は出ません。

ではなぜ痛みが出るのか?

【側弯症の腰痛・背部痛のメカニズム】

側弯症の痛みのメカニズムを知るには、一般的な背骨のズレを知る必要があります。

一般的に背骨のズレは、多裂筋というが筋肉が緊張し背骨を引っ張り背骨が回旋します。

これが一般的に言われる背骨のズレです。

背骨が回旋したことで、近くの神経や血管を圧迫することで痛みを発生させます。

ではここから側弯症の話も混ぜていきます。

まず、遺伝子により側弯症が起こります。

その後、側弯症の中に一般的な背骨のズレが発生します。

その結果、神経や血管を圧迫し痛みや痺れといった症状が起こります。

側弯症では頂椎が一番外側に引っ張られるのでその位置で痛みが出やすいのは間違いありません。

なので、側弯症により痛みが出たと思ってしまうのです。

しかし、側弯症の中にある一般的な背骨のズレを戻してあげれば痛みは治まります。

【重度の側弯症の痛みのメカニズム】

重度の側弯症は側弯症が原因で痛みを出します。

側弯症はLBX1という遺伝子が関わっていると何度も説明しました。

この遺伝子が椎体と椎間板にある終盤軟骨を破壊します。

さらに側弯症で弯曲し続けると、背骨や椎間板により一層の負担をかけてしまい、椎間板内に放射状裂傷が起こります。

その結果、背骨や椎間板の炎症が起こり激痛になります。

1.側弯症により常に骨や椎間板に負担がかかる

2.終盤軟骨がより壊れる

3.椎間板内に放射状裂傷が起こる

4.背骨や椎間板の炎症が起こる

5.激痛

この激痛を改善させるには負担を減らすほかありません。

負担を減らすことで、骨や椎間板の形は回復し元の形に戻ります。

そのために、整体や普段の正しい姿勢は欠かせません。

いかがでしたか?

今までに聞いたことない情報はありましたか?

今回は【側弯症の弯曲メカニズム】【側弯症の腰痛・背部痛のメカニズム】

についてお伝えしました。

次回は【側弯症を進行させる行動】についてお伝えしていきます。

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