こんにちは!藤川です!
僕のブログでは一般的なブログと違い、なかなか皆さんが知らない内容をお届けしています。
今回のテーマは腰痛の歴史です。
デスクワークが主流になった現代ではおよそ8割の人が一生に一度は腰痛に患うと言われています。
果たしてデスクワークだから
腰痛があるのか?
それともデスクワークが始まる前から
腰痛があるのかその起源について紹介していきます。
腰痛の始まり
人間の先祖は元々四足歩行で生活をしていました。
やがて進化の過程で二足歩行で生活をする人間と、四足歩行のチンパンジーに分かれていったとされています。
そしてこの進化が構造的に腰痛をもたらしたとされています。
700年前人類と共通の祖先から別れたチンパンジーは手で枝にぶら下がっている間は腰の負担がかかりません。地上に降りた時も4本の手足で体重を支えるため、腰に大きな力はかかりません。
つまり四足歩行では腰痛になりうる要因がないということになります。
しかし、私たち人類は2本の足で立ち上がったため、腰に大きな力が掛かるようになりました。
実際チンパンジーと人間の骨格を比べると、チンパンジーの腰骨は短く骨盤の中にはまりこんでいるので動きません。
一方、人類は腰が長く腰椎の数も増えました。
これはバランスをとりながら二足歩行するため前後左右によく動くように進化した結果です。
腰椎がより動くようになることはいいこともありますが、負荷は大きくなってしまい腰痛の要因となります。
やがて人類は安定的な食物の確保をするために、農耕をするようになります。
農耕では前屈みになり農作業をするわけですが、この姿勢では椎間板にかかる負荷が直立の場合と比べ、約3倍〜4倍になります。
当然、そこまでの負荷が長期的に続けば、椎間板周辺の組織も損傷され腰痛につながるのです。
ここから本格的な腰痛というものが始まったということになります。
腰痛をさらに知るためにアフリカで今なお狩猟採集の生活を送っているハザ族を調べた研究があります。
ハザ族はタンザニア中北部の先住民族であり、パソコンやスマホが普及した現代の生活とは全く異なる文化で生活しています。
研究の結果、驚くべきことに、ハザ族では腰痛は見つかりませんでした。
ハザ族と我々の大きな違いはどこなのか?
腰痛の要因はなんなのか?
ヒントは歩行に隠されていました。
研究の結果から腰痛は人間が長距離を歩くことをやめ重労働の農耕を始めて以降、急速に増え出したと考えられました。
その理由が椎間板の劣化です。
椎間板は10代後半から劣化が始まるとされていますが、歩くことなどによって適度の圧力が加われば劣化が進みにくくなります。
反対に過度な圧力がかかったり圧力がかからなすぎても劣化は進んでしまいます。
この椎間板の劣化が進むと、椎間板の周囲にまで損傷が広がり、さまざまなタイプの腰痛を生じてしまうのです。
つまり、腰痛の起源は人間が四足歩行を辞めて二足歩行を始めた時から始まり、安定的な食物を手にする為の農耕が腰痛というものを決定的なものにしたのです。
いかがでしたか?
腰痛の歴史を辿ると人類が誕生する前にまで遡る壮大な話になりましたね。
壮大だからこそ知れば知るほど面白いものですね!
要因がわかるのであれば治すことも可能なので、もし腰痛でお悩みの方は一度ご相談下さい!