こんにちは!藤川です。
前回までは腰痛についてのブログを書いていましたが、今回から肩こりについてのブログになります。
腰痛同様、肩こりで悩まれている方はとても多いです。
では、その肩こりはいつからあるのか見ていきましょう!
実は肩こりの始まりは腰痛と同様人類が二足歩行を始めた頃から始まり、重労働の農耕が始まったのをきっかけに急速に増加したとされています。
1760年代に入り産業革命により人間の労働は経験されているのにも関わらず肩こりは増加しました。
労働が減っているのになんで肩こりを訴える人が増えたかと言うと
筋肉を鍛える機会が少なくなったことに起因します。
その後自動車が普及しますが、言うまでもなく、筋肉を鍛える機会はさらに軽減するのでさらに肩こりを訴える人が増えていったのです。
ちなみに、夏目漱石が書いた『門』の一節に
「指で圧してみると、頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた。」とあります。
一説によると「肩がこる」という表現が夏目漱石の造語なのではないのかと言われています。
それまでは肩こりを表す言葉がなかったので、夏目漱石の表現の凄さがうかがえますね。
それでは、肩こりの治療法はどのように始まったのでしょうか?
今からおよそ1300年前の奈良時代から「揉み療治」というものが広まっていたとされています。
奈良時代の大宝律令を改訂して作られた「養老令」では、揉み療治である「按摩」を学問の一つとして位置付け、積極的に奨励していました。
この「按摩」現在国家資格として認められているあん摩マッサージ指圧師の始まりとも言えることでしょう。
他の治療法としては日本古来の入浴法「打たせ湯」が挙げられます。
高いところから温泉を肩にあてることで、コリをほぐすマッサージの効果があったみたいですが、今身体を治す立場としては打たせ湯よりは狙った筋肉に的確に刺激を当てることが出来ないので効果はさほど高くはないのかなと思います。
そして江戸時代には肩こりに効く薬「葛根」が広まりました。
「葛根」はくずの根から作られた漢方薬。
現在でも解熱作用があることで知られていますが、血行を良くして発汗を促す作用があるので肩こりにも効果があるのです。
他にも慢性的な頭痛にも効果があるとされています。
江戸時代の人々は、葛根を煎じて肩こりの薬として飲んでいたと言います。
日本人を悩ませてきた肩こり。
先人達は、肩こりから逃れるために色々な努力を重ねていたようですね。
そして時が流れた今でも肩こりで悩んでいる人は後を絶ちません。
その中でプロとして肩こりを改善させる方法をあげるとするのであれば、間違いなく筋肉を使ってあげることだと思っています。
それは肩の筋肉だけを使うということだけではなく、全身を動かしてあげること、これが1番重要です。
とはいえ、運動している人でも肩のこりが全く改善しない人もいるので、そんな方は整体やマッサージなどで治療を受けることをお勧めします。
当院では、肩こりというものに対して治療するのではなく、一人一人の体を細かく確認して、原因を追求して治療を行います。
どこの筋肉に問題があるのか、神経には問題はないのか?内臓は大丈夫なのか?一人一人オーダーメイドの治療になるので、肩こりを改善したい!と感じている方は一度当院までお越しください!