なかなか治らない側弯症と腰痛~モディック変性~

こんにちは。

加島泰斗です。

前回は【手術が必要な側弯症5選】について解説しました。

側弯症の手術は大反対ですがやむを得ず手術を選択しなければならない場合があります。

その知識は知っておいてほしかったというのが私の思いです。

今回は【側弯症とモディック変性】について解説していきます。

モディック変性とは?

〇椎間板の変性に関連する疾患の一つで、腰椎の変性性脊椎症の一形態です

〇椎体の上下にある軟骨終板と呼ばれる軟骨組織に起こる退行性病変です

ということです。

〇原因は明らかでなく加齢という事しかわかっていません

〇発症年齢は70代

〇治療はテトラサイクリン系抗菌薬が有効とする報告もあるが、鎮痛剤内服での対処療法しかないのが現状

〇進行度合いに応じて3つのタイプに分けられる

モディックタイプ1

〇椎体が変性する急性期

〇手術により椎間板を洗浄することで

 改善することもあるとのこと

〇MRI画像ではT2強調像で高信号 T1強調像で低信号

〇症状は痛みや坐骨神経痛などを伴うがかなり軽度

モディックタイプ2

〇椎体の変性が急性期から慢性期に移行

〇脂肪髄といわれます

〇MRI画像ではT1強調像で高信号 T2強調像で等信号〜高信号

〇症状は痛みや坐骨神経痛などを伴う

モディックタイプ3

〇椎体変性の終末像であり、骨硬化します

〇組織学的には骨硬化や線維化に相当します

〇MRI画像ではT1強調像で低信号 T2強調像で低信号

〇起床時の腰痛があり、活動しだすと痛みは軽減または消失する

ここまではご理解できましたか?

モディック変性は変性や○○化がおこるので基本的に治ることはなく、酷くなると手術をしなければなりません。

では側弯症とどのように関係するのか今から解説していきます。

側弯症とモディック変性

側弯症を患っている方でモディック変性が併発すると、頂椎(弯曲の中で最も傾きがなく最も外側にある骨)が側方回旋すべり症になりやすくなります。

一般的に多く耳にする分離症やすべり症はご存じですか?

分離症は関節突起といわれる部分が疲労骨折してしまうことです。

すべり症はその疲労骨折した骨が前方へすべってしまった状態のことです。

側方回旋すべり症は、骨が側方に移動し回旋しながらすべってしまう状態です。

モディック変性により、この側方回旋すべり症が起こりやすくなり、側弯症の改善がしにくくなったリ、強い痛みを伴うことになります。

では、どのように改善するのか?

これは側弯症の名医でも難しいでしょう。

なぜなら手術では治すことができないからです。

シュロス法ならどうでしょう?

最先端のコルセット(ゲンシンゲンブレース)と側弯症のトレーニングにより体への圧迫を減らし、側方回旋を軽減し痛みなどもよくなっていきます。

シュロス法ではこのような症例も多数改善させてきています。

今回のブログは

いかがでしたか。

側弯症を改善させるのに1番大切な条件は若さです。

50代よりも40代、20代よりも10代の方が圧倒的に改善率が上がります。

気づいたときにすぐ対処できることを願っています。

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